HFMの口座を使わなくなったとき、すぐに解約しなければ手数料がかかるわけではありません。
ただし、取引口座を放置すると最初にアーカイブされ、さらにアカウント全体で入出金や取引がない状態が6か月続くと休眠口座として維持手数料の対象になります。
この2つは同じ状態ではありません。
- アーカイブ:使われていない取引口座を停止する処理
- 休眠:アカウント全体に6か月動きがない状態
- 解約:取引口座またはHFMとの契約を自分の意思で終了する手続き
HFMの2026年3月版規約には、「Archived Account」と「Dormant Account」が別の条項として置かれています。したがって、「HFMには休眠口座がなく、すべてアーカイブと呼ばれる」という整理は現在の規約とは一致しません。
この記事では、取引口座を放置した場合の流れ、休眠口座の維持手数料、口座を閉じる前に保存すべき履歴、取引口座とアカウントの解約の違いを順に整理します。
結論|60日でアーカイブ、6か月で休眠手数料の対象になる
HFMで使っていない口座に起きることは、次のように分かれます。
| 状態 | 主な条件 | 起きること |
|---|---|---|
| アーカイブ | 通常口座で原則60日間、取引や資金移動がない | 取引口座が停止される |
| 休眠 | アカウント全体で6か月間、入出金や取引がない | 残高があれば月額手数料が始まる |
| 取引口座の閉鎖 | 自分で閉じる、またはサポートへ依頼する | その取引口座を使わなくなる |
| アカウントの解約 | HFMとの契約終了を依頼する | HFMの利用自体を終える |
通常の取引口座は、金融取引や売買がなく、未決済の予約注文もない状態が60日続くとアーカイブの対象です。残高が1米ドル未満の場合は、活動のない期間が45日で対象になる別条件もあります。
セント口座は日数が異なります。
- 残高が100 USC未満:15日間動きがない
- 残高が100 USC以上:30日間動きがない
いずれかに当たるとアーカイブされ、残っている予約注文は削除されます。
アーカイブされる前に残高があれば、規約上はウォレットへ移されます。アーカイブ口座は契約終了済みの口座ではなく、サポートへ復旧を依頼できますが、実際に戻すかどうかはHFMの裁量です。
「アーカイブ」と「休眠口座」は別の状態
HFMの規約では、アーカイブの対象は取引口座です。
一方、休眠の対象として書かれている「Account」は、HFMとの取引関係全体を指します。取引口座がアーカイブされた直後から休眠手数料が発生するわけではありません。
休眠口座になる条件は、6か月間にわたって次の動きがないことです。
- 入金
- 出金
- 注文を開く
- 注文を決済する
取消済みの予約注文は、活動があったとは数えられません。予約注文を置いて取り消すだけでは、休眠の判定を止められないということです。
ここを混同すると、「取引口座が60日でアーカイブされた瞬間から毎月5ドル引かれる」と読み違えてしまいます。
実際には、
- 使っていない取引口座がアーカイブされる
- アカウント全体で活動がない期間が6か月に達する
- 残高があれば休眠口座維持手数料が始まる
という順番です。
放置したときのアーカイブ条件
通常口座は「60日で必ずアーカイブ」と一言で片づけられません。未決済の予約注文と残高によって、処理される時期が変わります。
| 口座の状態 | アーカイブ条件 |
|---|---|
| 予約注文なし | 取引・資金移動のない状態が60日 |
| 90日以上前の予約注文あり | 活動が60日なければ、予約注文を削除してアーカイブ |
| 90日未満の予約注文あり | 予約注文が90日に達した時点で削除してアーカイブ |
| 有効証拠金が1米ドル未満 | 活動が45日なければアーカイブ |
| セント口座・残高100 USC未満 | 活動が15日なければアーカイブ |
| セント口座・残高100 USC以上 | 活動が30日なければアーカイブ |
アーカイブの判定でいう「活動」には、売買だけでなく入出金などの金融取引も含まれます。
一方、予約注文が残っているだけでは、アーカイブを無期限に避けられません。通常口座の予約注文は最長90日を基準に削除され、その後に口座がアーカイブされます。
休眠口座の維持手数料は6か月後から段階的に上がる
アカウント全体に6か月間動きがないと、残高から休眠口座維持手数料が差し引かれます。
| 活動のない期間 | 月額 |
|---|---|
| 6か月超〜1年 | 5米ドル |
| 1年超〜2年 | 10米ドル |
| 2年超〜3年 | 20米ドル |
| 3年超 | 前年の月額に毎年10米ドルを加算 |

手数料は、請求時点の口座基軸通貨に換算した同等額です。残高が手数料より少ない場合は残っている全額が差し引かれ、残高がゼロなら請求はありません。HFMは残高がなくなったアカウントを通知のうえ終了できると規約に定めています。
また、技術上の理由で本来の月に請求されなかった場合、HFMはあとから遡って休眠手数料を徴収できるとしています。
当面HFMを使わない場合は、少額の取引で状態を維持するより、先に必要な履歴を保存し、ウォレットの資金を出金したうえで整理するほうが分かりやすくなります。
出金経路ごとの条件は「HFMの出金方法」、確定申告などに備えて残す資料は「HFMの確定申告|税理士へ渡す取引履歴のまとめ方」で確認できます。
口座を閉じる前にやることは3つ
取引口座を閉じる前に、次の3点を済ませておきます。
残っている建玉と予約注文を確認する
建玉を残したまま口座を整理しようとすると、意図しないタイミングで決済が必要になる可能性があります。
未決済のポジションを閉じ、指値・逆指値などの予約注文も取り消してから進めるほうが安全です。
資金をウォレットへ移す
取引口座に残っている資金は、先にウォレットへ移します。
なお、自動アーカイブの場合は残高をウォレットへ移してから処理すると規約にありますが、自分で口座を閉じる場合も、残高の移動を先に済ませておけば手続きが止まりません。
銀行などへ資金を戻す場合は、入金時と同じ経路へ戻す原則や最低出金額もあるため、「HFMの出金方法」を先に確認してください。
取引履歴をCSVで保存する
HFMでは、クライアントエリアから取引履歴を表示し、「Export」でレポートを保存できます。
全期間の履歴は口座横の歯車から「Performance」を開き、Trading Activityまで進んで書き出します。特定期間の履歴は「Trades」で期間を指定して保存できます。
閉じたあとに履歴が必要になっても、復旧やデータ提供はHFMの対応次第です。確定申告や売買記録に使う可能性があるなら、解約・アーカイブの前に保存しておくほうが確実です。
取引口座の閉鎖とアカウント解約は別の手続き
HFMでは、「取引口座を閉じること」と「HFMを退会すること」は同じではありません。
取引口座を閉じても、myHFアカウントは残ります。
| 項目 | 取引口座の閉鎖 | HFMアカウントの解約 |
|---|---|---|
| 対象 | MT4・MT5の取引口座 | myHFアカウント全体 |
| 利用 | ほかの口座はそのまま利用可能 | HFMの利用を終了 |
| 手続き | クライアントエリア、またはサポート | サポートへ依頼 |
| 手数料 | なし | なし |
| 再開 | 新しい取引口座を追加 | 新規登録からやり直し |
口座タイプを整理したいだけなら、アカウントまで削除する必要はありません。
実際には、プレミアム口座だけ閉じてKATANAを残す、あるいは古い口座だけ整理して新しい口座へ乗り換える、といった使い方もできます。
追加口座の上限や作成方法は「HFMの追加口座」で詳しくまとめています。
放置より、自分で整理したほうが後から困らない
HFMでは、使わなくなった口座を放置していても、最終的にはアーカイブされます。
そのため、「閉じるか、放置するか」で大きな違いはありません。
違いが出るのは、その前に準備する時間があるかどうかです。
自分で整理する場合は、
- 取引履歴を保存する
- 残高をウォレットへ戻す
- 必要なら出金する
- 不要になった口座だけ閉じる
という順番で進められます。
一方、放置してアーカイブされたあとでは、履歴の確認やデータ取得をサポートへ依頼する場面が出てきます。
そのため、今後使う予定がないと決まっている口座なら、自分で整理しておくほうが管理しやすくなります。
実際に規約を読むと、60日で起きるのは取引口座のアーカイブで、そのあとアカウント全体が6か月活動しないと休眠口座になります。
名前が似ているため同じ状態だと思われがちですが、規約では別々に定義されており、維持手数料も休眠口座になって初めて発生します。
よくある質問
Q. HFMの口座は放置すると自動で解約されますか?
取引口座は一定期間利用しないとアーカイブされます。
ただし、HFMとの契約自体がすぐ終了するわけではありません。アカウントは残り、その後6か月間活動がなければ休眠口座として維持手数料の対象になります。
Q. アーカイブした口座は元に戻せますか?
規約では、アーカイブ済み口座はサポートへ依頼することで復旧できる場合があるとされています。
ただし必ず復元される保証はありません。必要な履歴は閉じる前に保存しておくことをおすすめします。
Q. 解約に費用はかかりますか?
取引口座の閉鎖にも、アカウント解約にも手数料はありません。
費用が発生する可能性があるのは、アカウント全体を6か月以上利用せず、休眠口座となったあとの維持手数料です。
Q. 維持手数料を避ける方法はありますか?
6か月以内に入金・出金・新規注文・決済などの活動があれば、休眠状態にはなりません。
当面利用しない場合は、ウォレットの資金を出金しておく方法もあります。
まとめ|閉じる前に履歴だけは保存しておく
HFMでは、使わない取引口座は60日前後でアーカイブされ、その後アカウント全体で6か月活動がなければ休眠口座として維持手数料の対象になります。
重要なのは、口座を閉じること自体ではなく、その前に取引履歴を保存しておくことです。
HFM Maniaとしては、使わない口座を長期間放置するよりも、
- 取引履歴をCSVで保存する
- 必要な資金を出金する
- 不要な取引口座だけ整理する
という順番で管理するほうが、後から確定申告や取引内容を確認するときにも困りません。
出金手順は「HFMの出金方法」、税務で必要になる履歴の保存方法は「HFMの確定申告|税理士へ渡す取引履歴のまとめ方」、再び取引を始める場合は「HFMの追加口座」もあわせて確認しておくとスムーズです。
免責事項:HFM maniaはHFM公式サイトではなく、独立した情報メディアです。FX・CFD取引には元本を失うリスクがあり、利益を保証するものではありません。スプレッド・レバレッジ・キャンペーン等の条件は変動するため、取引前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づく判断は自己責任でお願いします。キャッシュバック・ボーナス等の税務上の取り扱いは税理士等の専門家にご確認ください。
