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HFMの安全性|契約する相手と3つの手当て【2026年7月】

HFMの安全性を調べると、最初に目に入るのはグループが持つ金融ライセンスの一覧です。

ただし、一覧に並ぶ法人すべてと契約するわけではありません。

実際に自分の口座へ適用される契約、規約、資金管理の条件は、口座開設時に契約する1社によって決まります。別法人が英国やキプロスで受けている規制や補償制度が、日本向け口座へ自動的に及ぶわけではありません。

日本向けの規約で契約相手として示されているのは、セントビンセント・グレナディーン諸島に設立されたHF Markets (SV) Ltdです。

この記事では、

  • 日本向け口座で契約する法人
  • グループ各社の金融ライセンスとの違い
  • HF Markets (SV) Ltdに置かれている3つの手当て
  • 契約先を自分で確認する方法

を順番に整理します。

目次

結論|契約相手はHF Markets (SV) Ltd、手当ては3つ

日本向け規約の契約相手は、HF Markets (SV) Ltdです。

同社の登録番号は22747 IBC 2015で、現在の口座開設契約書にもHF Markets (SV) Ltdが契約上の「Company」として記載されています。契約書は、同社がセントビンセント・グレナディーン諸島で設立された法人であることを示しています。

安全性を考えるうえで、HFMが公式に掲げる主な手当ては次の3つです。

手当てHFM公式の説明
分別管理顧客資金を会社資金と分けて管理する
賠償責任保険詐欺・過誤・過失などの賠償責任を上限500万ユーロまで補償する
マイナス残高保護残高がマイナスになった場合にゼロへ戻す

HFMは、顧客資金を会社資金と分け、会社が債務不履行になった場合でも債権者への返済へ使わないと説明しています。また、顧客などに対する賠償責任を対象とした上限500万ユーロの保険と、マイナス残高をゼロへ戻す保護を案内しています。

ただし、この3つは日本の登録業者に義務付けられた投資者保護制度と同じものではありません。

分別管理は信託保全と同義ではなく、500万ユーロの保険も預けた資金の全額返還を1人ずつ保証する制度ではありません。

日本向け口座の契約相手はHF Markets (SV) Ltd

現在公開されているHF Markets (SV) Ltdの口座開設契約書は、同社を契約上の会社として定義しています。

契約書には、

  • 法人名:HF Markets (SV) Ltd
  • 登録番号:22747 IBC 2015
  • 所在地:セントビンセント・グレナディーン諸島
  • 準拠する契約:HF Markets (SV) LtdのAccount Opening Agreement

が記載されています。

HFMの規制ページも、HF Markets (SV) Ltdについて、セントビンセント・グレナディーン諸島で国際事業会社として登録された法人だと案内しています。

ここで重要なのは、会社の登記と金融サービス業者としての監督ライセンスを分けることです。

HFM公式は、HF Markets (SV) Ltdについて「設立」「登録」と説明しています。一方、グループ内の英国、キプロス、南アフリカ、セーシェルなどの法人については、それぞれの金融当局から認可・規制を受けていると説明しています。

したがって、グループのライセンス数をそのまま日本向け口座の規制数として数えることはできません。

グループ各社のライセンスは契約法人ごとに分かれる

HFMグループには、複数の国・地域で金融ライセンスを受けた法人があります。

法人当局番号
HF Markets (Europe) Ltdキプロス証券取引委員会183/12
HF Markets (UK) Ltd英国金融行為規制機構801701
HF Markets SA (PTY) Ltd南アフリカ金融行動監視機構46632
HF Markets (Seychelles) Ltdセーシェル金融サービス庁SD015
HFM Investments Ltdケニア資本市場庁155
HF Markets (DIFC) Limitedドバイ金融サービス機構F004885
HF Markets (SV) Ltdセントビンセント・グレナディーン諸島での法人登録22747 IBC 2015

HFMの公式規制ページでは、英国法人、キプロス法人、南アフリカ法人、セーシェル法人などに付与されたライセンスが法人別に記載されています。

ドバイ金融サービス機構の公的登録簿でも、HF Markets (DIFC) LimitedがF004885として登録され、2018年12月12日にライセンスを受けたことを確認できます。

しかし、これらはすべて別法人に付与されたライセンスです。

例えば英国のFCAによる監督や、キプロス法人に適用される投資家補償制度は、英国法人やキプロス法人と契約した顧客へ適用されるものです。

HF Markets (SV) Ltdとの契約へ、そのまま横断的に適用されるとは公式規約に書かれていません。

ライセンスの数より、契約書の法人名を見る

海外FX業者の安全性を比較するとき、グループ全体のライセンス数を評価材料にすることはできます。

複数地域で規制法人を運営していることは、グループの事業規模や運営実績を見る参考にはなるためです。

ただし、自分の資金に直接関係するのは、次の4点です。

  1. どの法人と契約するのか
  2. その法人はどの監督を受けているのか
  3. 顧客資金をどのように管理すると規約に書いているか
  4. 問題が起きたときに、どの国の法律と手続きが使われるか

グループ内に英国の金融ライセンスがあっても、自分の契約書にHF Markets (SV) Ltdと書かれていれば、英国法人との契約にはなりません。

見るべきなのは、会社紹介ページの一覧よりも口座開設契約書の冒頭です。

日本の金融庁による登録・監督とは別の枠になる

HF Markets (SV) Ltdは、日本の金融商品取引業者として登録された国内FX会社ではありません。

金融庁は、日本で登録を受けずに金融商品取引業を行う業者との取引について、金融庁の監督権限や日本の投資者保護規定が及ばない点に注意するよう案内しています。海外当局の登録を受けた業者であっても、日本と同等の投資者保護が保証されるわけではないとも説明しています。

HFMの安全性|国内で登録を受けた場合にかかる倍率とマイナス残高の制約が高い倍率の提供と両立しない構造を示す図

そのため、HFMを利用する場合は、

  • 日本の登録業者と同じ監督を受ける
  • 日本の投資者保護制度がそのまま使える
  • 日本の当局が資金返還を保証する

という前提には立てません。

日本の登録の有無だけで会社の信用力のすべてが決まるわけではありませんが、トラブル時に利用できる制度と相談先は国内業者と異なります。

この差を理解したうえで、HFM自身が設けている3つの手当てを確認する必要があります。

手当て1|顧客資金の分別管理

HFMは、顧客資金を会社自身の資金とは別に管理すると説明しています。

また、会社が債務不履行になった場合でも、顧客資金を会社の債権者への返済に使用できないと案内しています。

この管理方法が意味するのは、日常の運営費や会社の取引へ顧客資金を混ぜないということです。

ただし、分別管理と信託保全は同じではありません。

管理方法一般的な意味
分別管理会社資金と顧客資金を分けて保管する
信託保全顧客資金を外部の信託銀行などへ信託する

HFM公式が説明しているのは分別管理です。

第三者の信託銀行が、各顧客の預託額を全額返還する仕組みまで明記されているわけではありません。

したがって、「分別管理だから何があっても全額戻る」とまでは断定できません。

評価できるのは、会社資金との区分と、債権者への返済には使用しないという方針が公式に示されている点です。

手当て2|上限500万ユーロの賠償責任保険

HFMは、顧客や第三者に対する賠償責任について、上限500万ユーロのCivil Liability保険へ加入していると説明しています。

対象として挙げられているのは、

  • 過誤
  • 不作為
  • 過失
  • 詐欺
  • その他、金銭的損害につながる一定のリスク

です。

ここで注意したいのは、500万ユーロが利用者1人ずつに付く金額ではないことです。

公式が示しているのは保険プログラム全体の上限であり、

  • 1人あたりの補償上限
  • 顧客資金そのものの全額保証
  • すべての損失への自動的な支払い

までは示されていません。

この保険は、会社が顧客へ負う一定の賠償責任を対象とするものです。

取引で発生した損失や、相場変動による残高減少を補償する保険ではありません。

手当て3|マイナス残高保護

HFMは、口座残高がマイナスになった場合に、自動的にゼロへ戻すマイナス残高保護を掲げています。

通常は、証拠金維持率が所定の水準へ下がった時点でストップアウトが行われます。

ただし、重要指標や週明けの窓開けなどで価格が飛ぶと、ストップアウトの水準を通り越した価格で決済され、残高がマイナスになる可能性があります。

マイナス残高保護は、その不足分を利用者へ残さないための仕組みです。

ただし、この保護を損失の上限として利用する取引は想定されていません。

契約書や口座固有の規約では、価格エラー、規約違反、保護制度の悪用と判断された取引などについて、取引の取り消しや口座間の相殺が行われる可能性があります。

詳しい適用範囲とKATANA口座の巻き戻し条項は「HFMのゼロカット」で整理しています。

3つの手当ては役割が違う

分別管理、保険、マイナス残高保護は、どれも「安全性」に関わりますが、守る場面は異なります。

手当て主に備える場面
分別管理会社資金と顧客資金が混在するリスク
賠償責任保険過誤、過失、詐欺などによる会社の賠償責任
マイナス残高保護相場急変で証拠金を超える損失が出る場面

この3つを合算して「預けた資金が全額保証されている」と読むことはできません。

それぞれ守る対象が違い、適用条件も異なります。

HFM Maniaとしては、これらを安全の保証ではなく、契約先が自主的に設けている損失抑制策として評価しています。

契約先を自分で確認する方法

契約先は、口座を作る前でも確認できます。

HFM公式サイトの規約ページのアドレスから契約先の法人を確かめる手順を示す図

1. HFM公式サイトの規約ページを開く

日本語サイトの最下部から、法的文書または規約のページへ進みます。

2. Account Opening Agreementを開く

口座開設契約書のファイル名やリンクには、対象法人を示す表記が含まれています。

HF Markets (SV) Ltd向けの文書では、HFSVと表示されます。

3. 契約書の冒頭を読む

現在の契約書では、HF Markets (SV) Ltdが「Company」として定義され、登録番号22747 IBC 2015が記載されています。

4. 入金前にも再確認する

規約や契約法人は将来変更される可能性があります。

口座を開設した日だけでなく、まとまった資金を入れる前にも、現在の契約書とフッターの法人名を確認してください。

預ける金額は保護制度と別に自分で区切る

HFMには、分別管理・保険・マイナス残高保護があります。

それでも、日本の登録業者と同じ制度ではありません。

そのため、安全性を高める実務的な方法は、保護制度だけに頼らず、口座へ置く金額を自分で管理することです。

例えば、

  • 取引に必要な証拠金だけを置く
  • 使わない利益は定期的に出金する
  • 生活資金や緊急資金を入れない
  • 1社へ資金を集中させない
  • 規約と出金条件を定期的に確認する

という管理が考えられます。

高いレバレッジを利用できるため、同じ取引数量なら必要証拠金を小さくできます。

必要以上の資金を長期間置かずに済むことも、海外口座を使ううえでのリスク管理になります。

HFM ManiaHFM Mania
最初は、HFMグループが持つライセンスの数を数えれば、安全性を判断できると考えていました。
しかし、規制ページと口座開設契約書を並べると、見るべき場所が違うことが分かります。
英国、キプロス、南アフリカ、セーシェル、ケニア、ドバイの法人には、それぞれの監督当局があります。
一方、日本向け規約で契約相手として書かれているのはHF Markets (SV) Ltdです。
グループ全体のライセンスは、会社の規模や運営実績を見る参考にはなります。
ただし、自分の口座へ直接適用される条件を知るには、契約書に書かれた1社を確認する必要があります。
HFM Maniaの評価では、この線引きを理由に安全性を5点満点中3.5点としています。
3つの手当ては評価できますが、日本の登録業者や英国・キプロス法人と同じ保護を受けるとは判断していません。

よくある質問

グループに英国のライセンスがあれば、英国の保護を受けられますか?

日本向け規約でHF Markets (SV) Ltdと契約する場合、英国法人とは別契約です。

英国法人に適用されるFCAの監督や制度が、HF Markets (SV) Ltdの口座へ自動で及ぶとは公式に書かれていません。

HF Markets (SV) Ltdには金融ライセンスがありますか?

HFM公式と現在の契約書は、同社についてセントビンセント・グレナディーン諸島での設立・登録を示しています。

英国、キプロス、南アフリカ、セーシェルなどのグループ法人とは表記が異なり、同社についてそれらと同じ形の監督ライセンスは示されていません。

分別管理なら、会社が破綻しても必ず全額戻りますか?

HFMは、顧客資金を会社資金と分け、債権者への返済には使わないと説明しています。

ただし、第三者の信託銀行が全額返還を保証する信託保全と同じではありません。全額返還を保証する制度だとは断定できません。

500万ユーロの保険は1人あたりですか?

1人あたりとする記載は見当たりません。

公式が示すのは、賠償責任保険プログラム全体の上限です。顧客資金の全額を1人ずつ保証する制度ではありません。

残高がマイナスになったら請求されますか?

HFMは、マイナス残高を自動的にゼロへ戻すと案内しています。

ただし、規約違反や制度の悪用と判断された取引には別の扱いが適用される可能性があります。

契約法人はどこで確認できますか?

HFM公式サイトの法的文書から、Account Opening Agreementを開いてください。

冒頭に契約相手の法人名、所在地、登録番号が書かれています。現在のHF Markets (SV) Ltdの契約書には、登録番号22747 IBC 2015が記載されています。

まとめ|数えるのはライセンスではなく、契約する1社の条件

HFMグループには、複数地域で金融ライセンスを受けた法人があります。

しかし、日本向け口座で直接確認すべきなのは、契約相手として規約に書かれているHF Markets (SV) Ltdです。

同社について、HFMが公式に掲げる主な手当ては次の3つです。

  • 顧客資金の分別管理
  • 上限500万ユーロの賠償責任保険
  • マイナス残高保護

いずれも安全性を考える材料にはなります。

ただし、日本の登録業者に適用される監督・信託保全・投資者保護制度と同じではありません。

HFM Maniaの結論として、安全性を判断する順番は次のとおりです。

  1. 契約書で法人名を確認する
  2. その法人に適用される規制を確認する
  3. 資金管理と保険の範囲を読む
  4. 口座へ置く金額を自分で制限する

グループのライセンス数ではなく、自分が契約する1社の規約と手当てを読むことが、最も実用的な確認方法です。

HFM全体の採点は「HFMの評判」、無登録の海外業者を使う意味は「海外FXのメリット・デメリット」、マイナス残高の適用範囲は「HFMのゼロカット」で詳しく整理しています。

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