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ゼロカットとは|強制決済との違いと守られる範囲【2026年7月】

ゼロカットは、損失を小さくする仕組みではありません。

口座残高がマイナスになったとき、そのマイナス分をゼロへ戻し、預けた資金を超える負担を利用者へ残さないための制度です。

一方で、損失の拡大を止める役割を持つのはロスカットです。

この2つは混同されやすいものの、働くタイミングも目的も異なります。

この記事では、

  • ゼロカットとロスカットの違い
  • なぜロスカットがあってもマイナス残高が発生するのか
  • 海外FXと国内FXの違い
  • ゼロカットを比較するときに見るべきポイント

を順番に整理します。

目次

結論|ロスカットは建玉を閉じ、ゼロカットはマイナス残高を戻す

比較項目ロスカットゼロカット
働くタイミング証拠金維持率が基準を下回ったとき決済後も残高がマイナスになったとき
行うこと建玉を強制決済するマイナス残高をゼロへ調整する
目的損失の拡大を防ぐ預けた資金を超える負担を残さない
ゼロカットとは|強制決済で止まる位置と、それを超えた分を事業者が引き受ける範囲を示す図

通常は、まずロスカットが実行されます。

その価格で正常に決済できればゼロカットは必要ありません。

ゼロカットが働くのは、相場急変によってロスカット価格を飛び越え、決済後も口座残高がマイナスになった場合です。

つまり、ゼロカットはロスカットの代わりではなく、ロスカットでも止められなかった損失を処理する最後の保護です。

ゼロカットは損失を減らす制度ではない

例えば、10万円を入金した口座で急激な値動きが発生し、建玉を決済した結果、残高がマイナス3万円になったとします。

ゼロカットが適用される場合は、

  • 入金した10万円は損失になる
  • マイナス3万円はゼロへ戻される
  • 利用者が追加で3万円を支払う必要はない

という処理になります。

守られるのは「預けた資金」ではありません。

預けた資金までは通常どおり損失になります。

ゼロカットがなくすのは、預けた資金を超えて請求される可能性です。

ロスカットがあってもマイナス残高は発生する

「ロスカットがあるならゼロカットはいらないのでは」と思われることがあります。

しかし、実際の相場では価格が連続して動くとは限りません。

例えば、

  • 雇用統計
  • FOMC
  • 日銀の政策変更
  • 週明けの窓開け
  • 災害や地政学リスク

などでは価格が一気に飛ぶことがあります。

ロスカットは指定価格で約定する保証ではないため、飛んだ価格でしか決済できなければ、証拠金を超える損失が発生する可能性があります。

ゼロカットは、この不足分を調整するための制度です。

国内FXとの違い

国内FXではロスカットルールの整備が義務付けられています。

ただし、相場急変時にはロスカットが間に合わず、証拠金を超える損失が発生する可能性があります。

一方、多くの海外FX業者ではゼロカットを採用し、マイナス残高を利用者へ請求しない仕組みを採っています。

ただし、海外FXならすべて同じではありません。

確認したいのは、

  • ゼロカットが自動か
  • 適用範囲
  • 適用条件
  • 除外条件

です。

「ゼロカット対応」と書かれているだけでは、ここまでは分かりません。

ゼロカットにも適用条件がある

ゼロカットは無条件で適用される制度ではありません。

多くの海外FX業者では、

  • 不正取引
  • システムの不具合を利用した取引
  • アービトラージ
  • ゼロカットを意図的に利用する取引

などを適用対象外としています。

そのため、制度を前提に極端なリスクを取る運用は想定されていません。

詳しい条件は各業者の利用規約を確認する必要があります。

HFMの適用条件については、「HFMのゼロカット」で詳しく整理しています。

ゼロカットを前提にロットを増やしてはいけない

「ゼロカットがあるなら全力で取引しても損は入金額まで」と考えるのは危険です。

通常はゼロカットより先にロスカットが実行されます。

余力を薄くするほど、ロスカットへ到達するまでの距離は短くなります。

その結果、

  • 普通の値動きで資金を失う
  • ゼロカットが働く場面まで到達しない

というケースのほうが圧倒的に多くなります。

ゼロカットは積極的に利用する制度ではなく、想定外の価格急変から利用者を守る最後の安全装置として考えるべきです。

ゼロカットを比較するときに確認する5項目

業者を比較するときは、次の5点を確認してください。

確認項目内容
適用対象個人・法人・口座タイプ
適用単位口座単位か、アカウント全体か
処理方法自動か、申請が必要か
処理時間即時・営業日単位など
適用除外禁止取引・規約違反など

「ゼロカットあり」という一文だけでは十分ではありません。

規約や契約条件まで確認すると、業者ごとの違いが見えてきます。

HFM ManiaHFM Mania
ゼロカットは「預けた金額までしか損をしない制度」と説明されることがあります。
しかし、実際の規約を読むと、業者によって適用範囲や処理方法は異なります。
比較するときに見るべきなのは、「あるかどうか」ではありません。
どこまで守られ、どの条件で適用されるのかです。
紹介ページだけではなく、利用規約や契約条件まで確認すると、その業者の考え方がよく分かります。

よくある質問

ゼロカットがあると損失は小さくなりますか?

なりません。

預けた資金までは通常どおり損失になります。ゼロカットが調整するのは、それを超えたマイナス残高です。

ロスカットとゼロカットは何が違いますか?

ロスカットは建玉を強制決済する制度です。

ゼロカットは、決済後に残ったマイナス残高をゼロへ戻す制度です。

国内FXでも証拠金以上の損失はありますか?

相場急変時には、ロスカットが想定どおり執行されず、証拠金を超える損失が発生する可能性があります。

ゼロカットはどの業者でも同じですか?

違います。

適用条件や処理方法、対象外となるケースは業者ごとに異なるため、利用規約を確認してください。

まとめ|見るべきなのは「あるか」ではなく「どこまで守られるか」

ゼロカットは、ロスカットでも止められなかった損失によって口座残高がマイナスになったとき、その不足分を調整する仕組みです。

損失そのものを減らす制度ではありません。

HFM Maniaとして重視したいのは、ゼロカットの有無よりも、

  • 適用範囲
  • 処理方法
  • 適用除外

の3点です。

この3つまで確認すると、「ゼロカット対応」という一文だけでは見えない違いが分かります。

海外FX全体との比較は「海外FXのメリット・デメリット」、レバレッジとの関係は「レバレッジとは」、HFMの適用条件は「HFMのゼロカット」で詳しく解説しています。

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