HFMでは、証拠金維持率が一定の水準を下回ると建玉が自動的に決済されます。
一般的には「ロスカット」と呼ばれますが、HFM公式では「Stop Out(ストップアウト)」という表記も使われています。本記事では、日本で一般的な呼び方に合わせて「ロスカット」と表記します。
ロスカットは損失をゼロにする仕組みではありません。証拠金維持率が一定水準まで低下したとき、それ以上の損失拡大を防ぐために建玉を順番に決済する仕組みです。
この記事では、
- マージンコールとロスカットの違い
- 証拠金維持率の計算方法
- 建玉がどの順番で決済されるのか
- KATANA口座だけ水準が違う理由
- 資金移動で必要になる150%・300%
この5つを整理します。
結論:通常口座は50%で警告、20%でロスカット
| 口座タイプ | マージンコール | ロスカット(ストップアウト) |
|---|---|---|
| プレミアム | 50% | 20% |
| セント | 50% | 20% |
| プロ | 50% | 20% |
| ゼロ | 50% | 20% |
| トップアップボーナス | 50% | 20% |

日本向けHFM公式では、通常口座はすべて同じ水準です。
証拠金維持率が50%になるとマージンコールの水準に達し、20%まで低下するとロスカットが始まります。
この5種類については口座タイプによる違いはありません。
KATANA口座だけロスカット水準が違う
KATANA口座だけは通常口座とは別の条件です。
| 口座タイプ | マージンコール | ロスカット |
|---|---|---|
| KATANA | 20%※ | 0% |
ロスカット水準は0%です。
つまり有効証拠金が尽きるまで建玉を維持できる設計ですが、それだけ値動きに耐えられるという意味ではありません。
損失を抱えたまま建玉を持ち続ける時間が長くなるだけなので、通常口座より安全という意味ではありません。
証拠金維持率は「有効証拠金÷必要証拠金」で計算する
HFM公式では、証拠金維持率を次の式で計算しています。
証拠金維持率=有効証拠金 ÷ 必要証拠金 ×100
ここで使う3つの数字は似ていますが、中身は異なります。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 残高に含み損益を反映した資金 |
| 必要証拠金 | 建玉を維持するため拘束される証拠金 |
| 余剰証拠金 | 新しく注文できる残りの余力 |
有効証拠金は値動きによって常に変化します。
一方、必要証拠金は保有数量やレバレッジによって決まります。
レバレッジの段階については「HFMのレバレッジ」で詳しく解説しています。
ロスカットは含み損の大きい建玉から順番に執行される
ロスカットが始まると、保有中の建玉が一度にすべて決済されるわけではありません。
HFM公式では、最も損失の大きい建玉から順番に決済すると案内しています。

1つ決済した結果、証拠金維持率が20%を上回れば処理は停止します。
逆に20%を回復しなければ、次の建玉も決済されます。
そのため、保有している建玉の組み合わせによって残るポジションは変わります。
完全に両建てした部分の証拠金は不要になる
同じ口座で、
- 同じ銘柄
- 同じ数量
の買いと売りを保有した場合、その重なった部分については証拠金が不要になります。
数量が異なる場合は、重なった数量だけ証拠金が不要になります。
ただし、これは同じ口座内だけです。
複数口座を使った両建てについてはHFMの禁止事項で制限されています。
建玉を持ったまま資金移動するには150%・300%が必要
ロスカットとは別に、資金移動には別の維持率が設定されています。
| 状況 | 必要な証拠金維持率 |
|---|---|
| 平日に資金移動 | 150%以上 |
| 週末に資金移動 | 300%以上 |

この数字はロスカットとは無関係です。
20%を大きく上回っていても、150%未満なら資金移動はできません。
週末だけ300%まで引き上げられるのは、市場休場中の急変動リスクに備えるためです。
出金や口座間資金移動を予定している場合は、平日のうちに済ませておくほうが余裕を持って手続きできます。
よくある質問
Q. ロスカット水準は変更できますか?
できません。口座タイプごとに固定されています。
Q. マージンコールはメールで届きますか?
通知方法についてHFM公式は明記していません。口座画面で証拠金維持率を確認する必要があります。
Q. レバレッジを下げるとロスカットされにくくなりますか?
レバレッジを下げると必要証拠金は増えます。建玉数量が同じなら証拠金維持率は下がりやすくなるため、余裕を持たせるには建玉数量を調整するほうが効果的です。
Q. ロスカット後に残高がマイナスになったら?
HFMではゼロカット制度が適用され、規約の対象となる取引であればマイナス残高はゼロへ調整されます。詳しくは「HFMのゼロカット」で解説しています。
まとめ:20%だけでなく150%・300%も覚えておく
HFMでは通常口座のロスカット水準は20%ですが、それだけを見ていれば十分ではありません。
資金移動には150%、週末は300%という別の基準があり、ロスカットとは独立して判定されます。
HFM Maniaとしては、日頃から確認する数字は証拠金維持率だけでなく、「新規注文に使える余力」と「資金移動に必要な維持率」の両方です。ロスカットを避けるだけでなく、必要なときに資金を動かせる状態を保つことが、実際の運用では重要になります。
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