KATANA(InfinityX)は、HFMが2026年4月に追加した新しい口座タイプです。
最大の特徴は、レバレッジ無制限・ストップアウト0%・スワップフリーという、ほかの口座にはない取引環境を備えていることです。
ただし、「レバレッジ無制限」といっても、すべての取引で証拠金が不要になるわけではありません。
無制限が適用されるのは銘柄ごとに決められたロット数までで、それを超えた建玉には通常の証拠金計算が適用されます。
また、この口座はグローバル規約と日本国籍者向け案内で一部の条件が異なる数少ない口座でもあります。
本記事では規約を基準にしながら、日本国籍者向け案内との違いもあわせて整理し、KATANA口座がどんな人に向いているのかまで分かりやすく解説します。
先に結論|KATANA口座の特徴
| 項目 | KATANA(InfinityX) |
|---|---|
| 最低入金額 | 500ドル(日本では80,000円相当) |
| スプレッド | 0.3pips〜 |
| 取引手数料 | 無料 |
| 最大レバレッジ | 無制限(一定ロットまで) |
| ストップアウト | 0% |
| マージンコール | 20% |
| 対応商品 | FX・貴金属・株価指数・暗号資産・エネルギー |
| スワップ | 無料(対象商品) |
| コピー取引 | 非対応 |
| 入金ボーナス | 対象外 |
| シンボル | 末尾に「x」 |
KATANA最大の特徴は、ストップアウト水準が0%であることです。
プレミアム・セント・ゼロ・プロ・トップアップボーナス口座では、証拠金維持率が20%まで下がると強制決済されます。
一方、KATANAでは有効証拠金が尽きるまでポジションを維持できます。
その代わり、残高がゼロ近くまで減少する可能性も高くなるため、証拠金管理はほかの口座以上に重要です。
証拠金維持率やロスカットの仕組みは、「HFMの証拠金と維持率」で詳しく解説しています。
レバレッジ無制限は「一定ロットまで」
「レバレッジ無制限」と聞くと、どれだけ建玉を増やしても証拠金が不要になるように思えます。
しかし、実際の仕様はもう少し複雑です。
InfinityX規約では、証拠金不要で取引できるロット数が銘柄ごとに定められています。
| 銘柄区分 | 無制限が適用される上限 |
|---|---|
| FX | 5ロット |
| 貴金属 | 5ロット |
| 株価指数 | 5ロット |
| エネルギー | 5ロット |
| BTC | 1ロット |
| ETH | 50ロット |
| XRP | 5ロット |

この上限までは、証拠金をほとんど使わずにポジションを保有できます。
さらに、このロット数は銘柄区分ごとに独立して判定されます。
たとえば、FXで5ロット保有しながら、同時に貴金属でも5ロット保有することは可能です。
一方で、同じ銘柄区分の上限を超えた部分には通常の証拠金計算が適用されます。
なお、その際に適用されるレバレッジテーブルは現在公開されていません。
時間帯によってはレバレッジ制限がかかる
KATANA口座では、通常は無制限レバレッジが適用されます。
ただし、日本国籍者向け案内では、一部の時間帯について別の条件が案内されています。
対象となるのは次の2つです。
- 重要な経済指標の発表前15分〜発表後5分
- サーバー時間0:00前後1時間
この時間帯は、新規ポジションに対するレバレッジが最大500倍へ制限されます。
一方、InfinityX規約には、この時間帯の制限は記載されていません。
そのためHFM Maniaでは、実際に取引するなら条件が厳しいほうを前提に考えることをおすすめしています。
重要指標の直前や日付変更前後に新規エントリーする予定がある場合は、この時間帯を避けるほうが安全です。
レバレッジ制限が適用される条件は、「HFMのレバレッジ」でも詳しく解説しています。
グローバル規約と日本国籍者向け案内で違う項目
KATANA口座は、HFMの中でも資料による違いが比較的多い口座です。
実際に比較すると、次のような差があります。
| 項目 | グローバル規約・公式ページ | 日本国籍者向け案内 |
|---|---|---|
| レバレッジ制限時間 | 記載なし | 指標発表前後・日付変更前後 |
| 口座通貨 | USD・EUR・JPY・THB・IDR・NGN・GHS | USD・EUR・JPY |
| 最大1ポジション | 60ロット | 記載なし |
| ロイヤルティ | 通貨換算率を記載 | 5ロットで1ロット換算と案内 |
| 禁止事項 | 12項目 | 要点を3項目で案内 |
HFM Maniaでは、規約を優先しつつ、日本国籍者向け案内にだけ書かれている条件は補足情報として併記しています。
取引条件に迷った場合は、より厳しい条件を基準に考えておくほうが、実際の運用では安全です。
スワップフリーは対象銘柄だけ
KATANA口座は「スワップフリー」と案内されていますが、すべての商品が対象という意味ではありません。
日本国籍者向け案内では、スワップ無料の対象として
- FX
- 貴金属
- エネルギー
- 株価指数
が案内されています。
一方、暗号資産は対象外です。
実際に注文する前には、MT4・MT5の銘柄仕様でスワップ欄を確認しておくことをおすすめします。
スワップの仕組みについては、「HFMのスワップポイント」で詳しく解説しています。
公表されている平均スプレッドでは、最も低いのは3銘柄
スプレッドだけを見ると、KATANA口座はすべての商品で最も狭いように見えます。
しかし、他の口座はスプレッドとは別に取引手数料が発生するものもあるため、実際に比較するなら総コストで見る必要があります。
| 銘柄 | KATANA | プロ | ゼロ(手数料込み) | プレミアム |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 0.4 | 1.1 | 1.00 | 1.8 |
| EUR/USD | 0.5 | 0.6 | 0.60 | 1.4 |
| Gold | 0.08 | 0.16 | 0.13 | 0.25 |
| EUR/JPY | 1.3 | 0.6 | 0.90 | 2.1 |
| GBP/JPY | 1.3 | 0.6 | 0.90 | 2.2 |
この比較では、
- USD/JPY
- EUR/USD
- Gold
の3銘柄はKATANA口座の総コストが最も低くなります。
一方で、
- EUR/JPY
- GBP/JPY
ではプロ口座のほうが総コストは低くなります。
つまり、「KATANAが一番狭い」というよりも、銘柄によって有利な口座が変わるというのが実際です。
各口座の違いは「HFMの口座タイプ比較」、プロ口座との違いは「HFMプロ口座」、Zero口座との違いは「HFMゼロ口座」で詳しく比較しています。
キャッシュバックは最も少ない部類
取引環境は優秀ですが、キャッシュバックの条件は逆です。
HFM Mania経由で受け取れる取引ごとのキャッシュバックを10万通貨あたりで比較すると、KATANA口座は6種類の中でも少ない水準になります。
| 銘柄 | KATANA | プレミアム |
|---|---|---|
| USD/JPY | 0.72ドル | 8.10ドル |
| EUR/USD | 1.53ドル | 8.10ドル |
| GBP/JPY | 2.16ドル | 8.10ドル |
| Gold | 2.70ドル | 13.50ドル |
ただし、ここにも注意点があります。
KATANA口座は銘柄ごとの差が非常に大きく、
- USD/JPYでは0.72ドル
- Goldでは2.70ドル
と、約4倍の開きがあります。
一律ではなく商品ごとに違うため、キャッシュバックだけで評価することはできません。
また、KATANA口座はスプレッドが狭く手数料もかからないため、「支払うコストが少ない代わりに、戻る金額も少ない」という設計です。
そのため、
- キャッシュバック重視ならプレミアム口座
- 取引コスト重視ならKATANA口座
という使い分けになります。
銘柄ごとの還元額は「HFMキャッシュバック一覧」、スプレッドまで含めた実測は「HFMスプレッド実測」で詳しく比較しています。
ROFM(余剰証拠金への還元)の対象外
KATANA口座には、もう1つ見落としやすい特徴があります。
ROFM(余剰証拠金への還元プログラム)の対象口座に含まれていません。
ROFM規約で対象として列挙されているのは、
- プレミアム
- セント
- ゼロ
- プロ
の4口座です。
KATANA口座は対象一覧に記載がありません。
つまり、
- 取引ごとのキャッシュバック
- ロイヤルティポイント
は受け取れても、
余剰証拠金へ毎日付与されるROFMは対象外という構成になります。
また、日本国籍者向けの案内ではロイヤルティポイントも通常口座より低い換算率になっています。
還元制度を重視するなら、
も合わせて確認しておくことをおすすめします。
禁止事項は通常口座より細かく定められている
KATANA口座は証拠金ゼロで建玉を持てる設計だからこそ、通常口座より厳しい禁止事項が置かれています。
日本国籍者向けの案内で特に強調されているのは次の3つです。
- HFM内や他社口座との両建て
- 経済指標や市場オープン・クローズ前後を利用した片側決済
- リスクを実質的に消すことを目的とした取引

一方、グローバルの規約では、これらをさらに細かく分解し、全部で12項目の禁止行為として定めています。
例えば、
- 有効証拠金の大半を一度に使う取引
- 極端に証拠金維持率を下げる取引
- InfinityXの仕組みを利用した裁定取引
なども対象です。
違反した場合は、
- InfinityX条件の取り消し
- レバレッジの引き下げ
- 利益の取り消し
- 口座停止
まで行われる可能性があります。
詳しい禁止事項は「HFMの禁止事項」で、両建ての考え方は「HFMの両建てルール」で詳しく解説しています。
出金にも条件がある
出金方法そのものは、他の口座と変わりません。
ただし建玉を保有したまま出金する場合は、必要証拠金を維持できることが条件になります。
つまり、
「残高があるから全部出金できる」
という仕組みではありません。
建玉に必要な証拠金を差し引いた余剰資金だけが出金できます。
具体的な流れや必要条件は「HFMの出金方法」、出金エラーになりやすいポイントは「HFMの出金できない原因」で詳しくまとめています。
KATANA口座が向いている人・向いていない人
KATANA口座は、6種類ある口座タイプの中でも性格がはっきり分かれています。
向いている人
- 証拠金効率を重視したい人
- USD/JPY・EUR/USD・Goldを中心に短期売買する人
- スワップが発生しない銘柄を日をまたいで保有したい人
- ボーナスやポイントより取引環境を優先したい人
最大の特徴は、一定ロットまでは証拠金を必要とせず、0%ストップアウトで取引できることです。さらに一部銘柄では総コストも6口座の中で最も低くなります。
あまり向いていない人
反対に、次のような使い方にはあまり向きません。
- キャッシュバックを重視したい
- ROFMも受け取りたい
- コピー取引を利用したい
- 最低入金額をできるだけ抑えたい
- 複数口座を使い分けたい
KATANA口座は、
- 最低入金額80,000円
- 1人1口座まで
- コピー取引非対応
- 入金ボーナス対象外
- ROFM対象外
という制限があります。
そのため、最初の1口座として万人におすすめできるタイプではありません。
口座選びで迷っている場合は、まず「HFM口座タイプ比較」で6種類を横並びに確認し、取引コストを重視するならKATANA、キャッシュバックを重視するならプレミアム口座という選び方が分かりやすいでしょう。
よくある質問
Q. 本当に証拠金なしで取引できますか?
できます。
ただし対象になるのは、各銘柄区分で決められたロット数までです。
FX・貴金属・株価指数・エネルギーは5ロット、BTCは1ロット、ETHは50ロット、XRPは5ロットまで証拠金は不要です。上限を超えた部分には通常のレバレッジが適用されます。
Q. 最低入金額はいくらですか?
最低入金額は
- 500ドル
- 430ユーロ
- 80,000円
のいずれかです。
日本国籍者向けの案内では、この条件は初回入金時に適用され、2回目以降の追加資金には最低金額が設定されていません。
Q. KATANA口座は2つ作れますか?
作れません。
KATANA口座は1人につき1口座までと定められています。複数の取引スタイルを使い分けたい場合は、プレミアム口座やプロ口座などを追加する形になります。
詳しい追加方法は「HFM追加口座」をご覧ください。
Q. 入金ボーナスは受け取れますか?
受け取れません。
20%入金ボーナスの対象はトップアップボーナス口座だけです。
KATANA口座を含む他の口座タイプは対象外になります。
詳しくは「HFMボーナス」、「トップアップボーナス口座」で解説しています。
まとめ|取引環境を最優先する人向けの口座
KATANA口座は、証拠金不要の無制限レバレッジ、0%ストップアウト、0.3pipsからの低スプレッドなど、HFMの中でも最も攻めた取引環境を持つ口座です。
その一方で、
- 最低入金額は80,000円
- ROFM対象外
- コピー取引非対応
- 入金ボーナス対象外
- キャッシュバックは少なめ
- 1人1口座まで
という制限もあります。
HFM Maniaの結論としては、KATANA口座は「キャッシュバックやボーナスを活用する口座」ではなく、「取引コストと証拠金効率を最優先したい人」のための口座です。
まずは自分が重視するのが取引環境なのか、それとも還元制度なのかを決めたうえで選ぶと失敗しません。
詳しい比較は「HFM口座タイプ比較」、禁止事項は「HFMの禁止事項」、レバレッジの仕組みは「HFMレバレッジ」で詳しく解説しています。
免責事項:HFM maniaはHFM公式サイトではなく、独立した情報メディアです。FX・CFD取引には元本を失うリスクがあり、利益を保証するものではありません。スプレッド・レバレッジ・キャンペーン等の条件は変動するため、取引前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づく判断は自己責任でお願いします。キャッシュバック・ボーナス等の税務上の取り扱いは税理士等の専門家にご確認ください。
